大正から令和へ受け継がれた屋根の技
一つの会社が100年続くという事実は、それだけで積み重ねの重さを物語ります。有限会社本石産業は大正15年の創業以来、福岡県朝倉市で屋根工事一筋に歩み、和瓦の葺き替えから金属屋根まで扱う専門会社として一軒一軒に誠実に向き合ってきました。長い年月のなかで、屋根材も工法も少しずつ移り変わってきています。伝統的な瓦の技術を受け継ぎながら、ガルバリウム鋼板のような新しい屋根材の知識も取り込み、時代に合わせて守備範囲を広げてきた歩みがあります。所在地は朝倉市来春三二−一、西鉄甘木線「甘木駅」から車で約五分の場所に拠点を構えています。
100年という時間は、そのまま施工実績の厚みでもあります。有限会社本石産業は積み上げてきた実績を写真とともに公開し、自社施工による仕上がりを見てもらえるようにしています。長く選ばれ続けてきたこと自体が、品質への何よりの答えです。瓦屋根や板金屋根、各種勾配屋根の施工から修理、点検まで、屋根まわりを一手に担ってきた蓄積がそこにあります。素材ごとに異なる傷み方を見てきた経験が、的確な工法選びの土台になっています。
変わらぬ職人気質が品質を守る
時代が移っても揺らがなかったのは、下請けを使わず自社職人が直接施工するという姿勢です。有限会社本石産業は代表の目が行き届く範囲で一軒ずつ丁寧に仕上げ、工法の選定から最後の仕上げまでを一社で完結させます。派手な営業に頼らず、誠実な仕事で選ばれる会社であり続けることを創業以来の軸としてきました。この軸を守れるのは、下請けに流さず自分たちの手で仕上げきる体制があるからにほかなりません。雨漏りを防ぐ下地処理や数十年先を見据えた材料選定に手を抜かないのも、屋根が住む人の目に触れにくい場所だからです。正直なところ、100年という看板に安住せず、見えない部分にこだわり続ける構えにこそ、この会社の値打ちがあると取材で感じました。代表の本石敏明は屋根一筋で歩み、小さな悩みでも気軽に相談してほしいという思いで現場に立ち続けています。見えない部分こそ妥協しないというその信念は、100年を通じて職人から職人へ手渡されてきたものです。
実績を地域と業界の両方へ還元する
積み上げた信頼は、地域だけでなく業界全体へも向けられています。有限会社本石産業は全国規模の屋根工事団体の会員として、悪徳業者による被害を減らすための啓発や適正な施工の普及に取り組んできました。屋根は状態を判断しにくい分野だけに、正しい知識を広めることが利用者を守ることにつながります。コラムでは瓦や金属屋根の特徴、雨漏りの原因、信頼できる業者の選び方などを発信しています。屋根は素人には状態を判断しにくく、誤った工事に高い費用を払ってしまう例も後を絶ちません。正しい知識を地域へ広げることも、長く商いを続けてきた会社の役目だと考えています。
施工後の関わりも、100年続く会社らしく長く続きます。定期点検やアフターフォローまで責任を持って担い、漆喰の剥がれや瓦のズレ、雨樋の詰まりといった小さな劣化を早めに拾い上げます。工事の前後を通じて同じ職人が関わるため、屋根の履歴を踏まえた手当てができます。朝倉市を拠点に施工エリアを絞り込みながら、久留米市や飯塚市、鳥栖市など近隣の住まいを末永く見守っています。営業は朝八時から夜二十時まで、日曜を定休としつつ、急な傷みには時間の幅を活かして動きます。


