図面が金属の装置に変わる面白さ
一本の線として図面に引かれた形が、削り出された金属を経て、実際に動く装置へと姿を変えていく。(有)松岡製作所の現場には、こうしたモノづくりの奥行きがある。手がけるのは食品や医薬品、日用品を包む包装機械で、注文ごとに仕様の異なる一品物の自動化装置を、ゼロから設計して組み上げる。素材の鉄やステンレスを工作機械で削り、マシニングセンターなどで精度を与える工程が、その入り口にある。
削りの段階では、わずかな寸法のずれが後の組み立てに響いてくる。だからこそ一工程ごとに数値を確かめ、狂いを詰めながら進める。取材していて素直に引き込まれたのは、金属の塊が少しずつ機能を持った部品へ変わっていく過程の手応えだった。
設計から調整まで社内で通す体制
(有)松岡製作所は、設計、金属の切削、部品の組み立て、動作の最終調整という流れを外注に分けず社内でまかなっている。組立の途中で加工のやり直しが要れば、隣の工程へ相談してその場で削り直せる。工程ごとに会社が入れ替わっていたら、こうした小回りは効きにくい。加工と組立が同じ現場で言葉を交わせることが、装置の細部への目配りを支えている。
この一貫体制が向かう先は、人手不足に悩む包装の現場だ。人の作業を機械へ置き換える専用設備をつくることで、少人数でも生産を回せる状況をつくる。食品や医薬品の包装は暮らしと直結するため、こうした設備を求める声が絶えることなく寄せられ続ける。
未経験から技を継いでいける環境
(有)松岡製作所が募っているのは、金属を削る加工職人と、システムを組み上げる組立職人だ。どちらも正社員での採用で、未経験からでもマシニングセンターを扱える段階まで一歩ずつ育つ道が用意されている。現場には在籍年数の長い経験豊富なメンバーが揃い、先輩から後輩へ技術がその場で手渡されていく。代表取締役の松岡淳一が半世紀を超える技術の継承を見据えて採用を続けてきたことが、この層の厚みにつながっている。
工場は草加市柳島町にあり、最寄りのバス停から歩いて3分ほど。通勤の交通費は全額が支給され、勤務は8時から17時、休みは土日祝の週休2日制で組まれている。金属加工という手に職を一からじっくり身につけ、腰を据えて長く働きたい人にとって、見通しの立てやすい職場だ。


