WABURO TOKYO SHOWROOM|和の美学と石の質感で、毎日の湯浴みを非日常へと引き上げる

2001年から積み上がった、石貼り浴槽という専門性

「選美槽」の初出展から24年。WABUROが石貼り浴槽にこだわり続けてきた理由は、ブランドコンセプトの「Authenticity(本物感)」という言葉に集約されている。天然石の風合い・重量感・触れたときの温度感は、樹脂や人工素材では再現できない。2024年に取得した特許(特許第7586476号)は、その素材の本物感を機能的にも裏付ける技術として成立させたものだ。
「石の浴槽に変えてから、入浴時間が倍になった」という利用者の言葉がある。素材の違いが行動変容につながるという体験報告は、製品の設計思想が日常に浸透していることを示す。WABUROが届けようとしているのは浴槽という器ではなく、入浴という時間の質的な変化だ。

設計者・建築家を引き寄せる、コラボ戦略の磁力

隈研吾氏との「WABURO KUMA」(2020年)は、建築界で評価される設計者との協業として業界内での注目度を高めた。平田タイル、SANEI、積水ホームテクノとの共同開発は、浴室空間を構成する各要素のプロとの連携として、設計事務所や施工業者が採用しやすい製品提案を実現している。個人的には、著名建築家とのコラボを単発で終わらせず、異業種との複数の継続的な協業に発展させている点に、企画力の確かさを見た。
「隈研吾コラボを知ったのがきっかけで、ブランド全体に興味を持った」という建築関係者の声は珍しくない。コラボ情報が建築・インテリア分野でのブランド認知を広げる入り口として機能しており、単なる製品発表以上の波及効果をもたらしている。

グローバル展開と日本製造、二軸で守るブランドの純度

2010年の中国・天津での海外事業開始以降、2014年のイタリアオフィス設立、シンガポール展示会出展、2016年のシンガポール現地企業とのショールーム開設と、海外への展開は段階的に進んできた。一方、製品製造は静岡県伊東市の自社工場(2019年稼働、3,300㎡)で完結させる方針を維持している。国内製造・海外展開という組み合わせは、品質の純度を保ちながら市場を広げるという、ブランド戦略の核心だ。
2016年に締結したCAMBRIA社(米国)との日本総代理店契約は、米国製クォーツストーンを国内に紹介する事業で、自社製品の販売とは逆方向の流れだ。輸入素材の代理店としての機能を持つことで、国内の建築・インテリア市場での素材提案の幅が広がっている。

ウェブとショールーム、接点を複線化した購買設計

2026年1月のサイトリニューアル、カラー見積りシミュレーション「SMART CE」の刷新、カタログダウンロードの整備——デジタル接点は整然と用意されている。しかし最終的な意思決定は、南麻布のショールームでの実物確認に収束する設計になっている。石の質感は数値で伝わらず、空間スケールは画像では掴めない。完全予約制という形式は、その「最後の確認」を丁寧に担保する仕組みだ。
「ウェブでシミュレーションを試してからショールームに行ったら、想像以上にスムーズに話が進んだ」という来場者の声がある。デジタルとリアルが段階的につながっており、初めて問い合わせる顧客にとって敷居が低い一方、最終的な体験の密度は高く保たれている。

お風呂 デザイン

ビジネス名
WABURO TOKYO SHOWROOM
住所
〒106-0047
東京都港区南麻布2-11-10
アクセス
東京メトロ南北線・都営三田線「白金高輪駅」4番出口から徒歩6分
東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番駅」1番出口から徒歩10分
※専用駐車場はございません。近隣のコインパーキングをご利用ください。
TEL
03-6435-4726
FAX
営業時間
9:00~18:00
定休日
土曜(第2,第4土曜日を除く)、日曜、祝日
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