小ロット対応を支えるデジタル化された製造ライン
福岡県久留米市城島町に工房を構える(有)ライジングは、IT化された生産設備を駆使し、小ロット多品種およびオーダー家具の製造に特化したものづくりを行っています。平成11年6月の設立以来、デジタル制御による精密な加工と職人の手仕事を組み合わせ、複雑な仕様にもスピーディーに対応できる体制を整えてきました。代表取締役の金子博光が率いる工房は、内野南集落センターから徒歩1分という場所にあります。
営業時間は8時から17時、土日祝は定休となっており、限られた時間の中で一件ごとの依頼と向き合う姿勢が貫かれています。「短納期でも仕様変更に応じてくれる」という声が取引先から聞かれることも多く、効率と柔軟性を両立させた現場運営が評価されている様子。西日本シティ銀行との安定した取引関係も、堅実な経営基盤を支える要素となっています。
サイズも色も自由に選べるセミオーダーという選択肢
既製品では収まりきらない空間にも合わせられるよう、(有)ライジングではセミオーダー方式を採用しています。家具のサイズや色合いを依頼主の要望に応じて調整し、部屋の寸法や好みに馴染む一点を仕立てる仕組みです。デジタル化された生産ラインを背景に持つからこそ、こうした個別仕様への対応が現実的なコストで成り立っています。
「思っていた以上に部屋にぴったり収まった」という感想が届くことも多いとのこと。個人的には、量産では再現しづらい寸法調整を小回りよく引き受けてくれる体制が印象的でした。使い心地と見た目の双方を追求した製作姿勢が、長く付き合える家具を生み出す土台になっています。
暮らしと自然をつなぐものづくりの姿勢
伝統的な木工技術を継承しつつ、現代の住まい方に合わせた家具を提案していくのが(有)ライジングのスタンスです。素材の質感を生かしながら、住空間に自然と溶け込むデザインへ落とし込み、日常の中で心地よく機能する家具を形にしていきます。職人それぞれが製品に誇りを持って向き合う点も、工房の文化として根付いてきました。
工房からは新作の情報や製作風景、暮らしまわりのアイデアを綴った記事が随時発信されています。家具選びに迷う段階の人にも判断材料が届くよう、作り手側からの情報開示を意識した取り組みです。
大手取引先との継続関係に表れる製造実績
株式会社DINOS CORPORATION、株式会社千趣会、株式会社東京インテリア家具、株式会社ニトリホールディングスなど、家具・通販業界を代表する企業群と取引を続けてきた経緯があります。長期にわたって発注が継続している事実は、納期管理と仕上がり精度に対する評価の積み重ねを反映したものです。地域に根を張りながら、全国規模の販路へ製品を送り出しています。
たとえば季節商品の入れ替えタイミングに合わせた量産依頼や、カタログ掲載に向けた試作対応など、取引先ごとに異なる要件へ細やかに応える場面が日常的にあります。城島町の工房から、生活者の手元へ届くまでの距離をぐっと縮めていく仕事ぶりが、ここでは続いています。


