関東8都県をつなぐ配送拠点と24時間稼働の現場
神奈川県厚木市に本社、海老名市に車庫を置く有限会社SSCは、東京・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・山梨を含む関東一円で配送事業を手がけている。神奈川県内のスーパーマーケットを主要な届け先としながら、広域にわたるルートを日々回しており、24時間体制で荷物を動かし続ける現場が日常の風景になっている。荷主から預かった商品を「届ける側の都合」ではなく「預けた側の目線」で扱うという姿勢が、取引先との関係を長く保ってきた土台だろう。創業時から人同士のつながりを重んじる方針を掲げ、取引先や仲間に支えられながら事業規模を広げてきた。
個人的には、8都県という対応範囲の広さに対して拠点が厚木・海老名の2か所に集約されている点が印象的だった。ルート設計の工夫によって効率を保ちつつ、ドライバーごとの業務量にも偏りが出にくい仕組みを敷いているという。配送先が安定しているため、月ごとの稼働にムラが少ないと感じるドライバーも多いようだ。こうした安定感が、長く勤める人の割合を押し上げている一因になっている。
カゴ台車を使った食品配送という働き方
配送の現場で採用されているのは、カゴ台車による食品輸送のスタイルだ。手積み・手降ろしが発生しないため、腰や肩への負荷が格段に小さい。力仕事が続く配送業のイメージとはかなり距離があり、体力面で不安を抱える人にとってもハードルが低い仕事設計になっている。配送先は県内スーパーが中心で、ルートもある程度固定されている。
「前職では重量物を毎日運んでいて限界だったが、ここでは身体がラクになった」という声が実際に聞かれる。業務中は基本的に一人で車を走らせる時間が長く、対人ストレスから離れて黙々と仕事を進めたい人には合っている環境だ。準中型免許があれば応募でき、配送の経験は問われない。運転そのものが好きな人が自然と集まる職場になっている。
シフトも支払いも「自分で選べる」設計
有限会社SSCが導入しているのは完全希望制のシフトで、出勤日を自分の都合に合わせて決められる。家庭の事情や趣味の予定を優先しながら稼ぎたいときに稼ぐ、というスタイルが成り立つ仕組みだ。副業も認められており、配送の仕事を収入の柱にしつつ別の活動と両立させている人もいる。
日払い・週払いの制度が整備されているため、急な出費にも対応しやすい。社員もアルバイトも分け隔てなくフラットな空気の中で働いており、「居心地がいいから続いている」という声が目立つ。職場の雰囲気づくりに力を入れている背景には、明るく元気な会社でありたいという経営側の意思がはっきり見える。
未経験スタート9割を支える同乗研修の中身
在籍ドライバーのおよそ9割が、配送未経験の状態からキャリアを始めている。入社後は経験を積んだ先輩の横に乗り、配送ルートの確認や荷物の扱い方、安全運転の要所を実地で学ぶ同乗研修が用意されている。習得ペースに合わせて段階的にステップを踏むため、焦らず技術を身につけられる構造だ。準中型免許さえ持っていれば、それ以外の条件はほとんど問われない。
厚木・海老名エリアの道路事情や納品先ごとのルールといった実践的な知識は、座学だけでは身につきにくい。現場で直接覚えていくからこそ、独り立ち後に戸惑う場面が少ないと感じるドライバーも多いようだ。転職先として配送業界を初めて検討する人にとって、研修期間中の不安を一つずつ消していける環境が整っている。


