阪神・淡路大震災が原点になった構造への執念
1995年の震災経験から、住宅の構造強度を根本的に見直す必要性を痛感したことが、新日本ホーム株式会社の家づくりの出発点になっている。2001年、石川県内でいち早くパナソニックビルダーズグループへ加盟し、木造と鉄骨のハイブリッドであるテクノストラクチャー工法を採用。耐震・耐火・耐久の三要素を高い水準で満たしながら、間取りの自由度を犠牲にしない設計を追求してきた。この構造を土台に、吹き抜けや3階建てといった大空間の設計も強度面の不安なく組み立てられる。
個人的には、工法の話だけでなく「家族を守りたい」という動機がそのまま会社の軸に据えられている点が印象的だった。中二階の収納やフラットバルコニー、サンルームといった生活に密着した提案が多いのも、構造に余裕があるからこそ実現できるプランだろう。断熱・気密の面でも一年を通じた室内環境を意識した設計がなされており、ZEH対応も進めている。性能を数字で示すだけでなく、暮らしの実感につなげようとする姿勢が見える。
能登から金沢まで、現地主義で動くスタイル
金沢市を拠点としながら、能登エリアを含む石川県全域で注文住宅・リフォーム・修繕に対応している。新日本ホーム株式会社が重視しているのは、現地に足を運んで土地の形状や周辺環境を確認し、その場で施主と会話を重ねるプロセスだ。在来工法による新築やアパート建築も手がけており、平屋から3階建てまで構造形式の幅も広い。対応範囲が広いぶん、電話やメールでの問い合わせには折り返し・返信の速さを徹底しているという。
「相談の段階からレスポンスが早くて助かった」という声が目立つ。遠方の施主にとっては、連絡のたびに待たされるストレスがないだけで打ち合わせの進行が大きく変わる。各種支援制度の利用にも柔軟に応じており、資金計画の段階から一緒に動いてくれる点を評価する利用者も多いようだ。エリアの広さと対応スピードを両立させている裏には、少数精鋭ならではのフットワークがある。
オンラインVR展示場という入り口
スマートフォンやパソコンからアクセスできるVR展示場を公開しており、来場前にモデルハウスの雰囲気を確認できる仕組みを用意している。複数のコンセプトが異なる住宅を画面上で見比べられるため、漠然としたイメージを具体的な間取りや素材感に落とし込みやすい。住まいづくりの流れについても、地鎮祭の段取りから各種検査の内容まで公開し、初めて家を建てる人が全体像を把握できる構成になっている。
たとえば共働きの夫婦が夜の時間帯にVRで内覧し、週末の対面打ち合わせまでに希望を整理しておく——そんな使い方が実際に増えているという。コラムやブログでもリフォームや新築に関する豆知識が随時更新されており、検討段階の情報収集にも活用しやすい。新日本ホーム株式会社のサイトは「見るだけ」で終わらず、次のアクションにつなげる導線が意識されている。
3階建ての施工実績が語る設計の引き出し
金沢市や内灘町を中心に積み上げてきた施工事例のなかでも、3階建て住宅の件数の多さは注目に値する。限られた敷地にワンフロアを加えることで居住面積を確保し、家事動線や収納計画まで練り込んだ設計が事例写真集から読み取れる。ナチュラルデザインのLDKに家族が自然と集まる動線、ストレスの少ない生活空間など、写真1枚ごとに設計意図が反映されている。実例の蓄積が、次の施主への提案精度を底上げしている。
「家族の数だけ我が家のかたちがある」——新日本ホーム株式会社が掲げるこの考え方は、定型プランの量産とは対極にある。施主との対話を起点に間取りを組み立てるため、同じ3階建てでも仕上がりはまったく異なるそうだ。完成後の暮らしぶりまで想像しながら図面を引く姿勢は、施工棟数が増えても変わっていないと感じる利用者が少なくない。


