ブランドの意志を、目に見える形へ翻訳する
会社や店が抱く思想は、視覚の助けを借りてはじめて他人に伝わる。CHICSが引き受けているのは、その見えない意志を一枚のロゴへ翻訳する仕事だ。ロゴマークは企業の顔として第一印象を決め、装飾の枠を越えてブランディングの核になる。東京・世田谷区北沢を拠点に、精鋭のチームがこの翻訳作業に向き合っている。
翻訳の対象は、ロゴ一枚にとどまらない。VIとは企業の思想や理念を視覚化したもので、ロゴを軸に名刺やパンフレットをはじめ、Webへと同じ思想を延ばしていく。媒体をまたいでも見え方が揃うことで、はじめてブランドの輪郭がくっきりと立つ。図案を描いて終わりにせず、事業全体の見た目を設計するのがCHICSの流儀だ。
一から描き起こす、既製品に頼らない制作
CHICSの制作は、テンプレートを避けて一から描き起こすオーダーメイドが基本になる。依頼主の想いを深く汲み取り、世界にひとつのシンボルをゼロから立ち上げていく。この手仕事を成り立たせるために、受注は毎月6件までに絞られている。数を追わず一社に潜る構えが、一枚あたりの密度を押し上げる。
描いた後の詰めにも、妥協を持ち込まない。制作中の修正には回数の上限がなく、納得のいく形になるまで描き直しに応じる。ヒアリングから納品まで担当者は一人のまま替わらず、想いが伝言で目減りすることもない。正直、この修正無制限という一点に、作り手としての気概がにじんでいると感じた。
全国から寄せられる想いを、オンラインで受け止める
初回のヒアリングはビデオ通話で行い、その後は電話やチャットなど、使いやすい手段を選べる。北海道から沖縄まで距離を問わず依頼でき、都内であれば対面や来店にも応じている。離れた土地の経営者でも、画面越しに事業の意志をそのまま渡せる仕組みだ。営業は平日10時から18時、拠点は世田谷区北沢に構える。
納品してからが、長い付き合いの始まり
CHICSにとって、納品は関係の始まりにあたる。ロゴを活かした名刺や封筒の印刷まで一括で受け持ち、媒体が増えてもブランドの見え方が散らからない。データ管理を徹底しているため、在庫が切れても電話一本で増刷を回せる。無料の提案を行わず発注後に料金の50%を入れてから動く段取りも、腰を据えて付き合うための約束だ。
契約の面でも、企業として組める受け皿を整えている。守秘義務契約や業務委託契約の締結に応じるため、外に出せない情報を含む案件でも預けやすい。提示は2案から3案が基本で、複数を気に入れば追加料金で全案を引き取ることもできる。前提を先に見せる進め方が、長い関係の土台をつくっている。


